無事、自宅にも帰還し、落ち着いたので今回の遠征の反省点その他諸々をあとがきとしてまとめておきます。
今年で3回目となった奄美大島でしたが、虫は一番多かった印象でした。特にノコが多く、大型個体もそれなりに採集することができました。
トラップ、ミカン畑ともにかなりの個体を確認することができました。
スジブト、アマミヒラタに関しては個体数は多い者の大型個体が少なく、50㎜を超えるものは一晩で数匹確認できる程度でした。
こちらもトラップ、ミカン畑ともによく採集できました。
ヒラタ系は地面置きがいいとよく言われますが、今年はノコ、コクワ狙いの高所掛けにもヒラタが潜り込んでおり、濃い場所ではあまり関係ないのかと思いました。
コクワは今年初採集となったのですが、正直これまでと違うことはしていないので運要素が強い気がします。ミカン畑で得られる個体が多かったですが、トラップにもちゃんと来ていたのでどちらも狙う方法としてはいいのかと思います。ただ、ノコやヒラタより標高が高いところでの確認が多かったです。
ネブトはたまたまミカン畑で確認したので意識して探しましたが、林道沿いの樹液が出ている木をチェックすれば容易に採集できると思います。
ソウシジュ、アカメガシワの樹液で確認しました。
反省点としては
【良かった点】
・目標達成
・虫のみでなく島全体を満喫できたこと
・体調を崩さなかったこと
・トラブル等がなかったこと
【悪かった点】
・山に入る際、油断と暑さから半そで半パンで一度突入したこと
ハブのほかに蜂やマダニもいるので自殺行為。
・初日に手持ちの水が少なく、脱水症状になりかけた
・トラップとミカン畑が離れており、毎日両方を確認するのがきつかった
次に、採集全体に関して。
あくまで経験則ですが、3年間の奄美で感じたこととして
①採取可能なクワガタはほとんどミカン畑で確認可能。
②地元の人はちゃんと話をすれば優しい。畑にも入らせてくれる。
③街灯ではあまり確認できない。
④水の消費スピードが半端ない。
①今回、ルイス以外のすべての採集可能なクワガタをミカン畑で確認。正直個体数を求 めていないのであればトラップなんか作らなくてもいい気がする。回収めんどくさいし。
②今回はこれに尽きる。しっかりあいさつ、事情説明をすれば快く畑の散策をさせてくれることが多かった。もちろん断られることもあるが、それは仕方ない。
結果的に作付きの畑にも入れてもらえたので持ち主以外の人の手が入っておらず、クワガタをたくさん確認できた。
山中に明らかに廃棄されたミカン畑があり、おそらくクワガタもいるとは思いますがなんせハブが怖い。ガチ勢じゃないなら行く必要は全くなし。普通の畑で十分とれる。
③まったくということはないがアマミヒラタのメスを数回確認しただけだった。山中にある自販機とかならもう少し確認できるかもしれないがメインで見回るものではない。
④山中に入ったらなかなか水の確保難しいのでこれが一番やばいです。多めに持って行ってください。2Lペットボトルの水なんかすぐなくなります。夜で涼しいとはいえめっちゃのど乾きます。
今年で3回目の奄美大島。今年は退職という大きな決断をしたなかで様々な思いを抱きながらの遠征でした。
収入面の不安や世間体など、余計な心配事を抱えてしまい心身ともに疲れていた中で本遠征を迎えましたがそんな不安を吹き飛ばしてくれるくらい最高の5日間でした。
クワガタ以外にも様々な生き物に出会い、地元の方との交流や奄美名物の食品、きれいな海、星空などであったものすべてが輝いていました。
学生の頃は虫取りがメインで島を楽しむという考えに至りませんでしたが今回は本当に島全体を満喫できました。
同行してくれたM,Tさんにこの場を借りて御礼申し上げます。
来年は奄美と徳之島に行きてえ。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
8月から大阪に戻って生活しますので、またインディスとかにも参加します。
定期的にブログも更新いたしますのでよろしくお願いします。
【2023年奄美大島クワガタ採集 結果】
アマミノコギリ 総数100匹以上 キープ♂×6(すべて70㎜オーバー)、♀×2
アマミヒラタ 総数 70匹以上 キープ♂×3 ♀×3
スジブトヒラタ 総数100匹以上 キープ♂×4 ♀×2
アマミコクワ 総数 10匹 キープ♂×4 ♀×6
アマミネブト 総数 2匹 キープ♂×1
アマミシカ 総数 30匹前後 確認のみ
おわり。