ざきの昆虫採集記

社会人になりました。更新サボらないよう頑張ります。

2023奄美大島クワガタ採集記②

二日目。

昨日仕掛けたトラップとミカン畑にふらっと立ち寄る。

トラップにはアマミノコのそれなりの個体が。

 

みかん畑にも。

今年は昨年と違い個体数が充実している。

ヒラタもそれなりにいるが、いかんせん小さい個体が多いのでやはり夜がいいのだろう。

新たなミカン畑の持ち主との交渉もうまくいき、時間を持て余したので海へ。

Mは釣り、自分は川の河口でガサガサを行う。

非常にきれい。手長エビ、ヨシノボリ系の何かが網に入る。

海では海蛇が居たので網で捕獲。

ヒロオウミヘビだと思われる。非常にきれいな個体。

猛毒なので観察して即リリース。

割と長時間海で遊び、宿に帰り仮眠。

 

夕方に目を覚まし、予約していた焼き肉屋へ足を運ぶ。今回の奄美遠征ではこれまでの遠征ではなかった「食事」の充実を掲げている。というのも7/5がMの誕生日であり、毎年南の島で腐敗したバナナをストッキングに詰めて歳を重ねていることを不憫に感じたこと、社会人になって多少手持ち現金が増えたことが背景にある。

というわけで焼き肉をたらふく食う。



うますぎだろ!コンビニ飯だけだと気分も上がらねえ!

そういえば一昨年、Mと自分が沖縄本島に、Hが伊平屋島に同時期に遠征したことがあったのだが、Hの食事事情がひどすぎて哀れに思ったことを思い出した。

超絶ガチ勢でもない我々にとっては食事内容も大切なのである。

 

そとに出て車で移動中、虹が出ていた。

これは吉兆やろ!!とかいいながらミカン畑へ。

個体数は多いが相変わらず大型個体には出会えない。スジブトのデカ♀をキープしたのち、トラップへ。

コクワ狙いのトラップだが、ノコがたくさんついている。ノコやヒラタが多いとコクワは追いやられていしまうので古くなったトラップにコクワは集まりやすい。と聞いていた。そのため期待せずにノコやコメツキがわしゃわしゃ言っているトラップを網を構え、ゆする。

 

何も期待せず中をのぞく。

 

ノコ、ノコ、ノコ、ハナムグリ、コメツキ、ノコ、ノコ…

なにか小さい昆虫がノコの足にかみついている…???

クワガタのメスだ。

トラップの高さからしてヒラタ系は考えにくい。

となると小型のノコ♀かシカ、コクワ…

 

恐る恐る手を伸ばし、確認する。

遂にやった。シカのメスとは違う華奢なボディ。

羽に線がある。ドルクスこぶもある。間違うわけない、アマミコクワだ!!

 

正直、なんでとれないのか謎でしかなかった。

毎年宿でお会いする他の採集者さんたちも「個体数は確かに少ないけどいるのはいるよ」と採集した個体を見せてくれていた。

なぞの呪縛に支配され、3年も奄美に通うことになったがついに手に入れた。

後は♂を採集できれば完璧だが、まずはアマミコクワに出会えたことに感謝。

Mも自分も満足しきってしまい、本日の採集はここまでとなった。

 

正直、数千円出したら購入できる虫であり、他の採集者さんから見ればそんなに喜ぶことでもないと思うのだが、素直にうれしかった。自分たちで探したポイント、ここなら来るんじゃないかという期待感、そして手に入れた瞬間のあの何事にも例えがたい達成感…

これが好きで俺たちは採集へ行くのだ。

 

帰りに昨日のミカン畑にだけ寄ってみる。

またこいつがいた。

コクワのオス連れてこいや!と心の中で叫びスルー。

君らはもうええねん。

 

 

宿に帰り、キンキンにひえたさんぴん茶(ビールじゃないとこがまたオモロイ)をのみながら喜びをかみしめる。

 

まだ奄美の旅は始まったばかりだ。早くも最大目標を達成したのであとは♂の成虫と他の目標達成に時間を割ける。

 

最高の気分で床に就く。

コクワを採集できたからなのか、本日の夜空は奄美史上一番きれいだった。

 

 

 

 

 

2日目結果

アマミノコギリ たくさん

アマミヒラタ ♂×2

スジブトヒラタ ♂×2 ♀×3

(アマミシカ ♂×2 観察のみ)

アマミコクワ ♀×1