2日目。前日遅くに就寝したが、今日も朝から起きて散策を行う。
その前に1時間だけ釣り。食糧を確保せよ。
昨晩の実績により本日食糧に使える金額は¥800となかなかハードな一日になることが確定してしまった。3食で¥800はキツいぞ。
何としても魚を釣らねば。
昨日と違って干潮時のスタート。
地形の確認を行い、自分は泳いでかけあがりの位置確認も行った。
引き釣りで探るM氏。
自分はMが釣った魚が上がってくるタイミングで海中に潜り、水面に魚体が現れる前に本人になんの魚種かネタバレすると言うクソみたいな遊びをして楽しんだ(笑)
水深5メートル程度であれば、根掛かりの回収も行い全力で食糧確保に尽力した(笑)
本日も20センチオーバーのキスが登場。素晴らしい。
小1時間でこの釣果!毎回当たりがあるのとフグなどの食えない外道がいない為、本命を次々釣ることができる。
下処理を済ませ、昼前から山に出撃。
今日は川沿いのクヌギ林とシイ、カシの照葉樹林を散策。川にはタカハヤがいた。
いい天気だ。
しかしまあ対馬のクヌギにはほとんどウロが無い。メクレもあるが人が入れるところはほぼ剥がされている。
そのため電柱クヌギしかないが昨晩の感じからすると小型個体は樹皮表面から滲み出ているレベルの樹液にも集まるので一応マッピングしておく。
照葉樹林ではMがネブトのオスを2匹見つけたが、特に亜種でもないし小さいので写真は撮らなかった。
特に新たな追加もないまま、適当に宿への林道を走っていたとき、道路脇に大型のクヌギがまとまって生えている場所を確認。
チョウとハチが飛んでおり、樹液がありそうだ。
車を降りて確認すると、黒い影が見えた。
Mと共に出撃。
Mは手先が超器用で、ダ○ソー等の100均でBBQ用の串を買い、加熱したり冷却したりを繰り返し、マイ書き出し棒を幾つも作成していた。これまでの離島はみかん畑やトラップに来る個体を採集するパターンだったので活躍の場はあまりなかったが、今日は違う。行けM、ほじくり出せ!
秒殺(笑)
驚くほどあっさりと出てきた。中学校の時に格闘した地元のヒラタの方がもう少し粘るぞ(笑)
しかしウロは深く、他にもメスがいたが奥深くに入って行ってしまい太刀打ちできなかった。この個体がアホなだけかもしれない(笑)
ちなみにコイツは67ミリと68ミリの間だった。67ミリ判定で明日の食糧予算+¥200は確定。
昨日の個体と違い、より「ツシマらしさ」が際立っているように感じた。内歯下がりたまらん。
ここも夜に見回ることに決め、宿へ。
帰り道、陽が沈んでいくタイミングで景色が良かったので写真を撮った。
美しい。この水平線の向こうは韓国。
こういう景色を見ているとどうでもいいことで悩んでいるのがバカらしくなる。
宿に帰り釣り再開。こんなに釣りする予定はなかったのに楽しすぎる&キスの刺身が美味すぎるのでまた海へ行ってしまった。
一投目から釣れる釣れる。
キス
キスダブル
日没後はガシラ(カサゴ)
いいサイズ、Mが釣ったがかなり引いていた。釣具屋で¥2000くらいの激安ロッドに5号オモリなので魚信と魚の重みをしっかり感じられて楽しい。
結局、日没後も1時間ちょっと釣りをしてしまった。本当はライトラをするつもりだったが、月と星がかなり明るかったので期待薄だと判断し、釣りを継続(本当は楽しすぎてやめ時を逃しただけ)
鱗と内臓をとり、すぐに調理できる状態にしてから今度は山へ出撃。
まずは先ほどのウロのあるポイントへ。
おそらくウロの主だったであろう先ほどのヒラタを抜いてから6時間ほど経過したがどうか…?
警戒して奥に入られたら嫌なので、ライトで一瞬ウロを照らすと、居る!
もう新しいオスが来ていた。コイツもM作成の掻き出し棒で無事ゲット。
66ミリ。
そして昨日トラップを仕掛けたポイントへ。
近くまで差し掛かると、山中にライトの灯りが。
同業者が入っている。
自分の土地ではないので仕方ないが、こういう時クソ萎える。
仕方なくトラップのみ確認しようと近づくと、なんだか樹上に仕掛けたトラップが地面に落ちている。
対馬はシカやイノシシにトラップを漁られることが多いので、彼らの届かない樹上もしくは地面置きの場合は大きな石で重りをして動かさないように対策していた。しかし落下している。
この時点である程度察しはついていたが、一応
同業者に挨拶するために近づくと、なんと自分たちのトラップをあさっている瞬間であった。
なにか一言いってやろうかと思ったが、真夜中の山で他人とトラブルになるのも嫌なのと、ツシマヒラタならトラップがなくてもとれる場所を見つけていたのでもうなにも言わないことにした。
しかし一生懸命作ったトラップが勝手に漁られるのはいい気はしない。せめて見たとしても元通りにしていて欲しかった。
心底辟易したが、心の中でコイツらがマダニかツシママムシに噛まれますようにと祈るのみで留めておいた(笑)
それにしても野生動物にやられる前に同業者にやられるとは…
同業者と一応どんな採集結果が出ているか話したが、自分達と似たような感じでチョウセンはかすりもしていないとのことだった。やっぱりツシマヒラタが濃い地点では追いやられてしまうのだろうか。
その後、同業者が帰った後なんとなく木を見回るとヒラタがぽつぽつとついている。
見逃しか?と初めは思ったが、5分前に確認した木に再度訪れるとまた別の個体がついている。
飛来しているのか地面から這い上がってきたのか、羽音は聞こえないし木の根元も毎回確認するがほとんどいないのでどこから来ているか謎だった。
しかし毎回新しい個体に出会えるので楽しくてポイントを3周くらいした。大きさは伸びなかったが30頭近くこのポイントで確認できた。
カブトは腐るほどいる。
カブトのメスをいじめるヒラタ。
やめたれよ…(笑)
帰り道、街灯下でネコがカブトムシをいじめていた。カブトムシってそんないじめられる種類やったっけ、ヒエラルキーもっと高いやろ(笑)
カブトをいじめるツシマノラネコ(笑)
宿に帰り、風呂に入ってさあ寝ようとしたとき、なんだか身体の疲れは取れているし眠気も飛んだことに気づいた。
Mも同じだったようで、釣りするか!の一言でまた釣りに。
頭が悪いとしか思えないがアドレナリンというのは恐ろしいものである。
夜はフエダイ系がよく釣れた。
そしてやっと朝の魚と今しがた釣った魚を調理した。
刺身、骨せんべい、唐揚げ、塩焼き
フルコースだが茶色すぎやろ(笑)
味は抜群に美味かった。これぞ釣り人特権!(なにしに対馬に来たのか)
ちなみに食糧の予算はパックご飯のまとめ買いと山の散策中の携行食に消えた。
虫の方は昼間の67と
60オーバーがそこそこ。
小さいヒラタは標本用に数匹キープ。70なんかどこにおるんや。多分山の中のウロなんだろうけどポイント探しが下手すぎて70未満止まり。
まあでも対馬満喫してるしいいか!明日は最北部に行ってみよう。
しかし一つだけ気がかりなことがある。
なんとまだツシマヒラタのメス未採集なのだ。おそらく産卵中と思われるが、いかんせん少なすぎる。オスは2日トータルで60匹くらいみたのにメスはウロにいたやつのみ。しかも採集できなかった。
ちなみに我々のトラップを漁っていた同業者は、まさにそのトラップでメスを確保していた。なんなんもう…
明日はメス絶対確保しないと。
それにしてもしょぼい、釣りしすぎ(笑)
ちなみに全ての調理と食事を終え、眠りに入ったのは空が明るくなりかけたAM4:00過ぎであった。
2日目結果
ツシマヒラタ(65オーバー) 3匹
ツシマヒラタ(65未満)いっぱい
コクワ いっぱい
ノコ オス×1
ネブト オス×2
カブトムシ いっぱい