ざきの昆虫採集記

社会人になりました。更新サボらないよう頑張ります。

2024年7月 沖縄本島採集記③

3日目。夜間採集は本日がラストとなる。

朝起きてとりあえず新規みかん畑散策。

放棄された畑を探すべく、林道を突き進む。

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下見は大事。夜はガチで道に迷う。昼と夜で全く違う景色になる。

ここならまあ…と言うところを見つけ、下山する。

 

昼食にする。前田食堂というところで沖縄そばをいただく。疲労の蓄積した体に染み渡るうまさだった。

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優しい塩味がたまらない。

 

その後、初日にお会いしたTさんのご紹介で、ハブ取り名人のMさんのお宅へお邪魔させていただく。

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出荷するまで保管してる個体を見せていただいた。コイツはやべぇ、こんなの畑や山の中で遭遇したら終わりやん…

 

さらにMさんはハブを取る際に山の中に入るので、必然的に我々の目的となるカブト、クワガタへの遭遇率も高くなる。大きな個体を保管されていてたまに売っているそうだ。

数日前に採集されたというオキナワカブトを見せていただいた。

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かなりの大型個体。キイキイ鳴いていた。

とり方のコツやどんな環境にいるのか教えていただいたので今晩実行してみようと思う。

他にも67ミリのオキノコや65ミリのヒラタなど、素晴らしい個体をたくさん見せていただき、かなりモチベーションが上がった。

 

他にもヒメハブや2メートル超えのハブなどを見せていただき、貴重な時間を過ごすことができた。Mさん、初対面にも関わらず本当にありがとうございました。

 

 

 

 

一度宿に帰り、最終日となら今夜の支度を整える。帰り道、夕陽が沈む瞬間を写真に収めることができた。

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なんて美しいのだろうか。

遠くに鳥の鳴き声が聞こえ、波の音がする。都会の喧騒から解き放たれ、いまこの時間を過ごせていることに感謝する。

 

今晩は前半はTさん、Tさんの先輩とそのお子様、Tさんの知り合いのUさんと共にみかん畑を散策し、後半はMと2人きりで優勝しにいく。

 

まずはTさんのご案内でみかん畑へ。

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おおー、いるねえ。

 

子ども達が大興奮だったので自分も嬉しかった。自分も小さな頃、家族でキャンプや旅行へ行った時にクワガタ採集に連れて行ってもらったことを思い出した。

 

コクワ1匹でも見つけると嬉しく、今も素晴らしい記憶として残っている。

 

小3のとき、西表島でサキシマヒラタを拾った時のことは特に覚えている(笑)

親への感謝が止まらない。

話が脱線したが、子どもたちが大喜びだったため1箇所目は大成功。

2箇所目はカブトポイントだったがおらず、三箇所目へ。

ここはヒラタが多かったが、50ミリを超える個体には出会えなかった。

個体数は多く見れたので、もうほぼ満足だった。

 

ここでTさんご一行と解散する。

本当に色々ご案内していただき感謝しかない。やはり地元の方は最強だ。

 

 

そしてMとラストを決めに行く。

自分が関東に引っ越したこともあり、中学時代からの友人のMとHになかなか会えない日々が続いており、長期休暇や連休でしか会えなくなってしまった。

だからこそこの時間を大切にしたい。今日と言う日を人生のただの通過点にしたくない。

 

山へ行く前にコンビニで飯を食い、エネルギーチャージをする。

時刻は0時過ぎ。泣いても笑ってもほんとのほんとに最後。

 

みかん畑へ突入してすぐ、かなりの個体に遭遇。小さいのでほとんどスルー。

奥の方へ進んでいくと、コメツキやガの中に小さなクワガタを発見。

 

もうソイツがなんなのかはわかっていた。

自然に笑みがこぼれ、肩の力がぬける。

此度の沖縄遠征最大の目的、学生時代の宿題。

リュウキュウコクワのオスだ。

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ライトで照らしたらすぐ逃げたので、宿で撮影。

しかもこいつデカくね?

さらにメスも確保し、同じ産地でペアを揃えることにも成功。

ここでもう自分としては満足したので、Mと相談し畑を出ることに。

 

 

ここで全てを終えるはずだった…

 

 

 

Mが林道に転がっていた何かの材をタバコを吸いながら何気なく足でいじった。

その瞬間、なにか黒いものが数個転がり出た。

なんだ?

ライトで照らして確認したところ、まさかまさかのルイスだった。

こちらも暗すぎてピントが合わず、宿で撮影。f:id:kuwakabuzaki:20240715224232j:image

初採集。こいつも嬉しかった。

割ったらたくさん出そうだが、標本用だけでいいのでMと2匹ずつ、計4匹出たところで割るのをやめた。

 

 

全てが終わり、宿へ戻る。

心地よい疲れと共に此度の成果を見ていく。f:id:kuwakabuzaki:20240715224637j:image

リュウキュウコクワ(オキナワコクワ)


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各種最大個体


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初採集ルイスツノヒョウタンクワガタ

 

 

ノコ最大60ミリ、ヒラタ最大58ミリとほんとにしょぼい結果しか残せなかったが、コクワペアと初採集のルイスを得られたことは本当に良かった。

 

 

 

標本用は酢エチで〆て、飼育用をルアーケースへ。

トータルで3桁はクワガタを見たが、そのほとんどをリリースした。

オキナワノコギリに関しては四年前に採集した個体の累代が続いているので、本当に細々やらないとパンクしてしまう。

飼育ででかいの出せたら嬉しい。

 

 

諸作業を終え、明日の朝の飛行機に備えて就寝、泥のように眠りについた。

 

 

 

 

最終日朝、Mが10時の飛行機に乗るため国頭を6時半には出て余裕を持って那覇へ向かう。

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何度も通った道。


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この3日間は天気も良く最高だった。海も波が穏やかだ。


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やんばるの新しい1日が始まる。

 

那覇空港につき、Mと悲痛な顔をして飛行機を待つ。明日からまた現実に戻らなくてはならない。

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大東寿司を朝ごはんに食べ、Mを見送る。

 

さらば、次会うのは来月。

対馬に優勝しにいこう、友よ。そしてありがとう。

 

 

自分も11時発の飛行機に乗り、気づいたら羽田に着いていた。

 

夏のイベントの一つが終わった。

 

 

 

3日目結果

オキナワノコギリ、オキナワヒラタは多すぎてノーカウント。

オキナワコクワ オス×1

        メス×1

ルイスツノヒョウタン 雌雄不明×4

 

 

 

 

 

 

 

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2024年 沖縄本島遠征 完